- 高金利だとレバナス・タマレバが不利になりやすい理由
- 「米短期金利コスト」がどこから出てくるのか
- 2倍・3倍レバレッジで金利の影響がどう違うか
- それでも僕がレバナス・タマレバを買う理由
レバナスやタマレバを調べていると、よく出てくるのが「高金利のときはレバレッジ商品に逆風」という話です。
僕も最初は「信託報酬とは別に、なんで金利まで関係するん?」と思いました。
結論からいうと、レバナスやタマレバは先物などを使って、自分の資産以上のNASDAQ100へのエクスポージャーを作っています。
ざっくりイメージすると、
2倍レバナス=自分のお金1倍+追加の1倍分
タマレバ=自分のお金1倍+追加の2倍分
をNASDAQ100に乗せている感じです。
この「追加で取るエクスポージャー」に、短期金利が高いほど重い資金調達コストが効いてきます。
ころろん信託報酬が0.4%くらいなら安いやん、だけでは終わらないんですね。レバレッジそのものにも金利環境の影響があります。
そもそもレバナス・タマレバはどうやって2倍・3倍にしている?
auAMレバレッジNASDAQ100は、株価指数先物などを使ってNASDAQ100指数の約2倍の値動きを目指します。
タマレバ(auAMトリプル・NASDAQ100為替ヘッジ無し)は、NASDAQ100指数先物を純資産の約3倍買い建て、さらに純資産程度の米ドルエクスポージャーも持つ設計です。
つまり現物株を100万円買って終わりではなく、先物などのデリバティブを使って100万円の資産から200万円、300万円分の値動きを作っています。
タマレバそのものの仕組みは、auAMトリプルNASDAQ100を月1万円買う理由で詳しくまとめています。
高金利がキツい理由① レバレッジの「追加分」に金利コストが乗る
株価指数先物の価格には、短期金利や配当などの要素が織り込まれています。
なので、レバレッジ商品では「借金の利息」という名前で明細に4%引かれるわけではありませんが、高い短期金利は先物の価格形成やロールを通じて運用成績の重しになります。
かなり単純化すると、追加レバレッジ部分のコストはこんなイメージです。
| 商品イメージ | NASDAQエクスポージャー | 追加分 | 高金利の影響 |
|---|---|---|---|
| 通常のNASDAQ100 | 1倍 | なし | 小さい |
| レバナス | 約2倍 | 約1倍 | 受けやすい |
| タマレバ | 約3倍 | 約2倍 | さらに受けやすい |
例えば短期金利が仮に4%だとすると、超ざっくりした感覚では、2倍なら「追加1倍分」、3倍なら「追加2倍分」に高い金利環境の影響が効くと考えると分かりやすいです。
ただし「レバナスは毎年4%、タマレバは毎年8%が固定で引かれる」という意味ではありません。実際の運用では先物価格、保有債券・現金の利回り、為替、売買コストなどが絡むため、これはあくまで仕組みを理解するためのイメージです。
高金利がキツい理由② NASDAQ100そのものにも逆風になりやすい
もう1つ大きいのが、高金利はグロース株のバリュエーションを押し下げやすいことです。
NASDAQ100には、将来の利益成長への期待が大きい企業が多く入っています。
金利が上がると、将来の利益を現在価値に割り引いたときの価値が下がりやすくなります。
つまり高金利では、
- レバレッジ部分の資金調達環境が重くなる
- NASDAQ100自体の株価にも逆風になりやすい
というダブルパンチになり得ます。
高金利がキツい理由③ 値動きが荒れると「ボラティリティ減価」も効く
レバレッジ商品は、長期でNASDAQ100の単純2倍・3倍になる商品ではありません。
目標にしているのは日々の値動きの約2倍・3倍です。
そのため、上がったり下がったりを繰り返す相場では、複利の影響で指数の単純な倍率より成績が悪くなることがあります。
高金利局面では金融政策への思惑で相場が荒れやすくなることもあり、こうしたボラティリティ減価がさらに重なる可能性があります。
TQQQとの違いも含めてレバレッジ商品のクセを知りたい人は、TQQQとタマレバを比較した記事もどうぞ。
じゃあ高金利の間は買わない方がいい?
ここまで読むと、「じゃあ金利が下がるまで待てばいいやん」と思います。
それも1つの考え方です。
ただ、僕は金利だけを見てNASDAQ100の買い時を当てるのは難しいと思っています。
金利が高いままでも企業利益が大きく伸びれば株価は上がりますし、利下げを市場が織り込み始めれば、実際の利下げより先にNASDAQが上昇することもあります。
「金利が十分下がってから買おう」と待っている間に、株価の方が先に上がってしまう可能性もあります。
それでも僕はレバナス・タマレバを買う
高金利がレバレッジ商品にとって不利なのは理解しています。
それでも僕は、長い目で見ればNASDAQ100を構成する企業の利益成長が、金利コストやボラティリティ減価を上回っていく可能性に賭けたいと思っています。
もちろん、だから全財産をタマレバに入れるわけではありません。
僕の中では、
- S&P500=資産形成の土台
- レバナス=攻めの中心
- タマレバ=さらに外側の少額攻め枠
と役割を分けています。



高金利だから不利。それは分かったうえで、それでもNASDAQ100の成長の方が勝つと思っているから僕は買います。タマレバは少額でね。
レバナスとタマレバの使い分けは、レバナスとタマレバはどっちを買う?にまとめています。
タマレバは月1万円くらいで続ける予定
3倍レバレッジは上昇相場では強烈ですが、逆に下落するときも強烈です。
だから僕はタマレバを主力にはせず、月1万円程度の少額で積み立てる予定です。
「3倍ならいっぱい買った方が儲かる」と考えるより、暴落しても積立を続けられるサイズに抑える方が大事だと思っています。
月1万円を長期で積み立てたシミュレーションは、タマレバを月1万円積み立てたら20年後どうなる?で計算しています。
まとめ|高金利は逆風。でもそれだけでNASDAQを降りるつもりはない
高金利がレバナスやタマレバにとってキツい理由は、大きく3つです。
- レバレッジの追加エクスポージャーに高い短期金利の影響が出る
- 高金利はNASDAQ100のグロース株そのものにも逆風になりやすい
- 荒い相場ではボラティリティ減価も加わる
なので「レバレッジ商品は信託報酬だけ見ればいい」というわけではありません。
一方で、僕は金利環境だけで投資判断を全部変えるつもりもありません。
金利コストも暴落も受け入れたうえで、それでもNASDAQ100の長期成長に期待する。
僕にとってレバナスやタマレバは、そういう投資です。
参考:auアセットマネジメント「auAMトリプル・NASDAQ100為替ヘッジ無し」 / auアセットマネジメント「auAMレバレッジNASDAQ100為替ヘッジ無し」
※本記事はレバレッジ商品の仕組みを分かりやすく説明するため一部を単純化しています。実際の運用成績には先物価格、金利、為替、保有資産の利息、売買コスト、信託報酬など複数の要因が影響します。特定の商品への投資を推奨するものではありません。










