- iDeCoでS&P500を買うメリット
- NISAで買うS&P500との違い
- 2026年12月からのiDeCo上限引き上げ
- 月2万円・月5.4万円をS&P500で積み立てた場合のシミュレーション
- 僕がiDeCoではS&P500を選びたい理由
僕は普段、S&P500を資産形成の土台、レバナスを攻めとして積み立てています。
その中で最近あらためて考えているのが、「iDeCoでもS&P500を買う」という選択です。
結論からいうと、僕はかなり相性がいいと思っています。
iDeCo × S&P500は、
「長期間使わない老後資金」を
「低コストの米国株インデックス」で育てる組み合わせ。
しかもiDeCoは、掛金そのものが所得控除になります。
投資で増えるかどうかだけでなく、入金した時点で税負担を軽くできるのがNISAにはない大きな特徴です。
ころろん僕はS&P500を「長く持つ前提の商品」と考えているので、60歳まで引き出せないiDeCoとはむしろ相性いいんちゃうかなと思っています。
iDeCoでS&P500を買う最大のメリットは「所得控除」
iDeCoには大きく3つの税制優遇があります。
- 掛金が全額所得控除
- 運用益が非課税で再投資
- 受取時にも退職所得控除・公的年金等控除
特に大きいのが1つ目の掛金全額の所得控除です。
例えば毎月2万円なら、年間掛金は24万円。
所得税+住民税の実効的な限界税率を30%とすると、単純計算で年間7万2,000円ほど税負担が軽くなります。
所得が高く、仮に所得税40%+住民税10%の約50%で考えるなら、年間24万円の掛金に対して約12万円の税負担軽減です。
「24万円を投資するために、実質24万円丸ごと負担しているわけではない」
これが高所得層ほどiDeCoのインパクトが大きくなる理由です。
2026年12月からiDeCoの上限が大きく増える
この記事を書いている2026年10月時点では、企業年金等に加入している会社員や公務員のiDeCo上限は原則月2万円です。
ただし、2026年12月1日から制度が変わります。
厚生労働省によると、第2号被保険者は企業型DC・DBなどと合わせた共通の拠出限度額が月6.2万円に引き上げられます。
国家公務員・地方公務員については、共済掛金相当額8,000円を差し引き、iDeCo上限は月5万4,000円になります。
| 公務員の例 | 現在 | 2026年12月〜 |
|---|---|---|
| iDeCo上限 | 月2万円 | 月5.4万円 |
| 年間掛金 | 24万円 | 64.8万円 |
| 税率30%なら節税目安 | 7.2万円 | 19.44万円 |
| 税率50%なら節税目安 | 約12万円 | 約32.4万円 |
※実際の税額は課税所得、所得控除、住民税などで変わります。年収そのものではなく課税所得にかかる限界税率で考える必要があります。
SBI証券のiDeCoならeMAXIS Slim S&P500を選べる
僕が使っているSBI証券のiDeCoセレクトプランには、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)があります。
SBI証券掲載の信託報酬は年0.0814%以内(税込)。
iDeCoは何十年も運用する可能性があるので、こういう低コストのインデックスファンドを選べるのは大きいと思っています。
月2万円・5.4万円をS&P500で運用したら?
仮にS&P500を年率7%で運用できたとして、毎月積み立てた場合を計算してみます。
| 毎月の積立 | 10年後 | 20年後 | 30年後 |
|---|---|---|---|
| 2万円 | 約342万円 | 約1,015万円 | 約2,339万円 |
| 5.4万円 | 約924万円 | 約2,741万円 | 約6,315万円 |
元本だけなら、月5.4万円を20年間で1,296万円です。
年率7%が一定で続くという仮定では約2,741万円になります。
もちろんこれは将来予測ではありません。S&P500にも暴落はありますし、為替の影響も受けます。
それでも、所得控除を受けながら長期間積み立てるというiDeCoの仕組みとはかなり相性がいいと感じます。
NISAでS&P500を買うのと何が違う?
| NISA | iDeCo | |
|---|---|---|
| 掛金の所得控除 | なし | あり |
| 運用益 | 非課税 | 非課税 |
| 途中売却・引出し | 自由 | 原則60歳まで不可 |
| 使い道 | 自由 | 老後資金向け |
| 受取時の税制 | 基本非課税 | 控除を使って課税関係を整理 |
NISAの強みは自由度です。
住宅、教育費、早期リタイアなど、60歳より前に使う可能性があるお金ならNISAの方が使いやすい。
一方、iDeCoは老後まで使わないと決めたお金なら、所得控除が強烈です。
僕がNISAでS&P500、特定口座でレバナスを使い分けている理由は、NISAではS&P500、特定口座ではレバナスにしている理由でも書いています。
僕がiDeCoではレバナスではなくS&P500を選びたい理由
僕はレバナスも好きです。
ただし、iDeCoは老後資金です。
だから僕の中では、ここまで攻めなくてもいいと思っています。
- NISA・iDeCoのS&P500=土台
- 特定口座のレバナス=攻め
- タマレバ=さらに少額の攻め枠
という役割分担が、自分には合っています。
S&P500とレバナスを両方買う理由は、勤務医の僕がS&P500とレバナスを両方買っている理由にまとめています。



iDeCoは「60歳まで触れない」のがデメリット。でもS&P500を老後まで持つつもりなら、逆に強制ホールド機能として使えると思っています。
iDeCoの弱点はやっぱり「60歳まで引き出せない」
もちろんiDeCoにも弱点があります。
一番大きいのは、原則60歳まで引き出せないことです。
住宅購入、子どもの教育費、急な出費に使うことはできません。
だから生活防衛資金までiDeCoに入れるのは違うと思っています。
僕はまず現金を確保して、そのうえで毎月の投資額を決めています。生活防衛資金を6か月分残す理由も合わせてどうぞ。
結論|老後まで持つS&P500ならiDeCoはかなり相性がいい
僕がiDeCoでS&P500を買うメリットを整理すると、
- 掛金が全額所得控除
- 運用益も非課税で再投資
- 低コストのS&P500投信を選べる
- 老後資金として強制的に長期保有できる
という4点です。
NISAのような自由度はありません。
でも、「このお金は60歳まで使わない」と決められるなら、iDeCoでS&P500を淡々と積み立てるのはかなり合理的だと思っています。
特に2026年12月から拠出限度額が大きく増える人にとっては、あらためて検討する価値がある制度だと思います。
参考:厚生労働省「2025年の制度改正」 / iDeCo公式「よくあるご質問」 / SBI証券「iDeCoセレクトプラン商品一覧」
※本記事は2026年10月時点の制度・商品情報をもとにしています。税額は課税所得や各種控除によって異なります。シミュレーションは年率7%が一定で続くと仮定した参考値で、将来の運用成果を保証するものではありません。


